以前にIIJが提供する「IIJmio」というサービスをご紹介いたしました。
そのIIJが2015年3月2日より「IIJmioひかり」という光回線のインターネットサービスを行っており、「IIJmio」のSIMと固定回線を合わせて契約すると、割引されるプランがあります。
初期費用無料キャンペーンを行っているということもあり、「IIJmioひかり」を申し込んでみました。
というわけで今回は「IIJmioひかり」をご紹介いたします。
「IIJmioひかり」とは
「IIJmioひかり」はIIJ(インターネットイニシアティブ)が提供する光回線のインターネットサービスで、他のプロバイダと違うところは、回線利用料金とインターネット接続料金が込みという点です。
光回線でインターネットをする場合、通常はインターネット接続業者事業者(プロバイダ)とNTT東日本、もしくはNTT西日本との契約が必要です。
「IIJmioひかり」はIIJとの契約のみで全て完了し、契約も請求も、IIJにまとめることができます。
また、IIJmioのSIMを新規に契約、または契約済みであれば、「mio割」という割引が適用されます。
「IIJmioひかり」を申し込んだ理由
私がフレッツ光を転用した「IIJmioひかり」を申し込んだ理由は下記のようになります。
- 初期費用無料キャンペーンを行っている。
- 転用の場合、通常工事費は発生しない。
- フレッツ光を転用する場合、にねん割の解約料が発生しない。
- 「IIJmio」のSIMを契約すると「mio割」が適用される。
- 「IIJmioひかり」は2年経過後は契約期間の縛りが無い。
- 料金の請求を1本化できる。
私は現在、「IIJmio高速モバイル/D データ通信専用SIM ミニマムスタートプラン(月額900円 税抜き)」のSIMを利用しているので、「mio割」を適用しつつ、料金の請求の1本化を行いたいと思い、申し込みました。
「IIJmioひかり」の申し込みの流れ
フレッツ光を転用した、「IIJmioひかり」の申し込みの手順は下記のページで確認をすることができます。
私が実際に行った転用の申し込みを、以下にご紹介いたします。
NTTで転用承諾番号の取得
「NTT東日本 | 光コラボレーション事業者様が提供する、光アクセスサービスへの移行(転用)のお手続き | 各種お手続き | サポート | フレッツ光」のページから転用承諾番号の取得手続きを行っていきます。
転用承諾番号の発行完了ページで、転用承諾番号と有効期限が確認できます。
赤枠で囲っている部分に注目です。やはり転用に伴った終了では、にねん割の解約料が発生しないようです。安心して転用できます。
転用承諾番号と有効期限は送られてくるメールにも記載されいますが、一応、画面をキャプチャするか、印刷をしておきましょう。
「IIJmioひかり」の申し込み
「高品質な光回線インターネットサービスのIIJmioひかり」のページにある「IIJmioひかりお申し込み」ボタンから入力画面に行き、情報を入力します。
入力画面と確認画面はページが長いので分割してご紹介いたします。
「IIJmioひかり」申し込み入力画面
申し込み入力画面1
- 光回線の利用状況を選択。今回は転用なので、「既にフレッツ光回線を利用している(NTTから移行する)」を選択。
- 取得した転用承諾番号を入力。
- 転用承諾番号の有効期限を選択。
- 住居の形態を選択。私は戸建てなので、ファミリータイプを選択しました。
- PPPパスワードを半角英数6文字以上8文字以内で入力。PPPパスワードはその後、送られてくるメールに記載がされないので、必ずメモに控えるようにします。
申し込み入力画面2
- ひかり電話の利用の有無を選択。
- コンサルの方と連絡を取る日を選択。
- 契約者名などの基本情報を確認します。
- コンサルの方と連絡を取るための電話番号を入力します。
申し込み入力画面3
- レンタル機器の設置住所を入力します。登録した住所と同じであれば、「IIJmio登録情報と同じ」にチェックを入れます。
- 「申込内容確認へ」ボタンを押下。
「IIJmioひかり」申し込み確認画面
入力した情報を確認します。
申し込み確認画面1
申し込み確認画面2
初期費用無料キャンペーンのはずが、なぜか「初期費用」の欄に料金が記載されています。これは後でご説明します。
申し込み確認画面3
申し込み確認画面4
- 各種確認項目にチェックを入れます。
- 「この内容で申し込む」ボタンを押下。
「IIJmioひかり」申し込み完了画面
申し込みが完了しました。後日コンサルの方と連絡を取り、開通日・転用日決定を行うことになります。
初期費用無料キャンペーンのはずが「初期費用」の欄に料金が記載されている理由
先ほど「IIJmioひかり」の申し込み確認画面にあった、初期費用無料キャンペーンを行っているはずの「初期費用」の欄に、料金が記載されている理由を調べてみました。
「mioひかりに転用で申し込む場合、工事費はかかりますか | IIJmio」に理由が記載されていました。
屋内配線や通信機器をそのままお使いいただく場合、転用手数料(1,800円/税抜)が発生しますが、工事費は発生しません。
先ほどの「初期費用」の欄にあった料金はこの「転用手数料」のようです。
ただ、今回は下記にように初期費用(転用手数料)の無料キャンペーンを行っているので料金表には記載されますが、コンサルの方と連絡をしたところ、転用手数料は発生しないとのことでした。
コンサルの方との連絡
コンサルからは13時半頃に連絡がきました。氏名と住所の申告で本人確認を行ってから、2年以内に解約した場合の解約金の発生、最短で開通する日などのお知らせをいただきました。
開通する日はちょうど一週間後になるとのことでした。開通日にPPP設定を行い、通信の確認をして欲しいと言われました。
開通後に開通のお知らせメールが来るようです。
ひかり電話の廃止
「IIJmioひかり」に乗り換える際に、元々使用していたひかり電話を廃止しようと思っていたので、申し込みの「IIJmioひかり電話のお申込み」で「申し込まない」を選択したはずですが、どういったわけか「申し込み」になっていたので、廃止する予定を伝えました。
コンサルの方で変更できるかどうかを確認したいとのことで、こちらへの連絡をかけ直していただくことに。そのやりとりの中で、ひかり電話の番号を教えていただきたいとのことでしたが、使用していなかったせいか、とっさに番号が出てこなかったので再度連絡を受ける際にお知らせすることに。
再び連絡が来た際に、ひかり電話の番号を伝えました。ひかり電話に関してはコンサルの方で「申し込まない」にすることで、対応が可能で、NTTへ廃止する旨をお伝えしていただけるとのことでした。
かかった時間
- 2016/3/7に申し込み。
- 2016/3/11にコンサルからの連絡。
- 2016/3/18に開通。
申し込みから開通まで何事もなく、11日間で乗り換えができました。フレッツ光を転用するので、機器の入れ替えがなく、工事なども必要ないことが大きな要因でしょうか。
申し込みから開通まではメールと電話をいただいたくらいで、書類や機器の配送などもなく、NTTからレンタルしているルーターはそのまま使用、機器を接続してる配線変更もなく、スムーズに移行できました。
料金など
「IIJmioひかり」の月額料金は下記のような感じです。
今回の転用にかかった費用は下記のようになりました。
転用にかかった費用
転用手数料 | 0円 |
---|
2016/3/31までは初期費用(転用手数料)の無料キャンペーン中であり、工事も不要だったので、初期費用としては0円となりました。
今までと転用後の料金
今まで支払っていた料金と転用後の料金を比較してみました。
今までの料金 | ||
---|---|---|
ODN(プロバイダ) | フレッツ光ネクスト ギガタイプ | 合計 |
1,296円 | 6,698円 | 7,994円 |
転用後の料金 | ||
IIJmio(SIM) | IIJmioひかり | 合計 |
972円-648円(mio割) | 5,032円 | 5,356円 |
※料金は税込み。SIMは春キャンペーンを含まない金額。
今までと転用後の料金の差額は7,994円-5,356円=2,638円と、2,638円も安くなる計算になります。
私の場合はNTTでモバイルルーターのレンタルや、ひかり電話などをオプションで追加していたので、他の方も同じ差額になるとは限りません。
私のNTT東日本での契約の内訳は下記のような内容です。
料金内訳名 | 金額(円) |
---|---|
フレッツ光利用料(N・ギガファミリ) | 5,700 |
にねん割 割引料 | -700 |
光ポータブル機器使用料 | 300 |
Wi-Fiクレードル機器使用料 | 200 |
フレッツ・スポット付加利用料 | 200 |
ひかり電話(基本料) | 500 |
ユニバーサルサービス料 | 2 |
消費税相当額 | 496 |
(内訳)消費税相当額(合算分) | (496) |
合計 | 6,698 |
NTTで利用中のオプションのサービスについては、こちらから解約の申し出がない限り、転用後も継続されるようなので、必要がなければ転用後に解約の申し込みをしましょう。
私の場合は「光ポータブル機器」、「Wi-Fiクレードル機器」のレンタル、「フレッツ・スポット付加利用」、「ひかり電話」がオプションに当たります。
「春キャンペーン」でのSIMの割引
今だけのキャンペーンとして、mio割(毎月600円OFF)に追加して、IIJmioのSIMサービス契約数に応じてさらに12ヵ月間、月額300円~最大900円割というのを行っています。
私の場合はSIMをミニマムスタートプラン(3GB)で1契約しており、今回申し込んだのがファミリータイプになるので、12ヶ月間限定で900円の割引となります。
ミニマムスタートプラン(3GB)の1契約は月額900円なので、12ヶ月間の限定ですが、SIMの利用料は0円になります。
これはかなりお得だと思いました。
NTTのオプションサービスの解約
今回の転用を機に、まったく使用していなかったNTTのひかり電話と「フレッツ・スポット」、先日新しくクレードル付属のモバイルルーターを購入したので、「光ポータブル機器(モバイルルーター)」、「Wi-Fiクレードル機器」のオプションを解約しようとNTTさんに連絡をしました。
ひかり電話については、「IIJmioひかり」のコンサルさんとのお約束通り、NTTに連絡がいっていたので問題ありませんでした。「フレッツ・スポット付加利用」も、料金は日割りですぐに解約。
「光ポータブル機器」、「Wi-Fiクレードル機器」に関しては、転用が完了した後に再度NTTへ解約の連絡をして欲しいとだったので、転用後再度解約の連絡を入れて解約をしました。
「光ポータブル機器」、「Wi-Fiクレードル機器」の回収キットが一週間後に送られてくるので、回収キットに入れて返却をします。
注意点
フレッツ光を転用して「IIJmioひかり」のサービスを受ける場合、下記のような注意点があります。
- 設備をそのまま転用できるのは「フレッツ光ネクスト(ファミリー各タイプ・マンション各タイプ)」のみ。
- 「フレッツADSL」、「フレッツISDN」は転用できない。
- 「フレッツ光」以前から提供されている「Bフレッツ(含、フレッツ・光プレミアム)」と「フレッツ光・ライト」は、「IIJmioひかり」転用時に工事が必要になる。
- 設備の転用を行う場合、転用前と転用後の最高通信速度は同じ。
- 転用すると、フレッツ光メンバーズクラブのポイントが消滅するので、先きに使用しておく。
- 転用のタイミングで通信速度の速いタイプに変更する場合は、工事費が発生する。
- 転用前に使用していたプロバイダの契約は自動的には解約されないので、解約を申し込む必要がある。
- ひかり電話契約中のNTT東西のフレッツ光から転用した場合、ひかり電話の電話番号は引き継がれる。
- プロバイダが変わるので、機器(ルータ)交換や工事がない場合でもルータのPPP設定は必要。
まとめ
- 回線利用料金とインターネット接続料金が込みで安い。
- 「フレッツ光ネクスト」での転用の場合、通常工事費は発生しない。
- 設備をそのまま転用できるのは「フレッツ光ネクスト(ファミリー各タイプ・マンション各タイプ)」のみ。
- 通常は転用手数料が発生する。
- フレッツ光を転用する場合、にねん割の解約料が発生しない。
- 「IIJmio」のSIMを契約すると「mio割」が適用される。
- 「IIJmioひかり」は2年経過後は契約期間の縛りが無い。
- 料金の請求を1本化できる。
- NTTのサイトから転用承諾番号の取得する。
- IIJmioのサイトから「IIJmioひかり」の申し込みをする。
- NTTで利用中のオプションのサービスは、こちらから解約の申し出がない限り、継続される。
- プロバイダが変わるので、機器(ルータ)交換や工事がない場合でもルータのPPP設定は必要。
- 「春キャンペーン」というSIMの割引を期間限定で行っている。
「IIJmioひかり」は何も言わない場合、「1ギガ対応無線LANルータ」または「ひかり電話対応ルータ」をIIJからレンタルすることになります。自前のルータで回線を使用している場合などで、機器のレンタルが必要ない場合はコンサルの方にその旨を伝えた方がよいでしょう。
私の場合はNTTからレンタルしていたルータをそのまま使用します。ルーターのレンタル支払いは、NTTから「IIJmioひかり」に変わります。
「IIJmioひかり」はIIJmioのSIMを使っている、または使おうと思っている方、料金の請求を1本化して安くしたい方などにおすすめです。
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