HDMIで接続するゲーム機などのハードが増えてくると、ディスプレイ側のHDMIの入力端子が足りなくて困ることがあると思います。そんな時、入力を切り替えて出力を一本にするHDMIセレクターがあれば解決です。
今回は音声を分離できる、HDMIセレクターを買ってみたのでご紹介いたします。
開封の儀
包装は横からスライドするタイプのシンプルなものです。
包装を取りダンボールを開けると、プラスチックで仕切られている入れ物の中にセレクター本体と部品が入っています。
内容物はセレクター本体、リモコン、アダプタ、取扱説明書、Tendak紹介の用紙となっています。
映像 | 4Kx2K@30Hz, 3D (1080p@60Hz), Full HD (1080p@120Hz) |
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オーディオ制式 | LPCM、Dolby True-HD、DTS-HD、Dobly Digital、DTS Digital |
音声 | SPDIF&L/ R音声を分離しARC(オーディオリターンチャンネル)と3D対応 |
周波数 | 32KHz、44.1KHz、48KHz、96KHz、192KHz |
対応製品 | PS4 / Apple TV / Roku / Fire TV/ Blu-ray players /HD TV/ HDプロジェクト
※HDMIでの接続
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入出力端子 | HDMI(5入力1出力)、光デジタル出力x1、L/ Rオーディオ出力x1 |
外見
天板はスベスベした質感です。メーカーと商品名、利用している規格名が記載されています。
裏はサラサラとしており、滑り止め用のボタンが6つ付いています。
正面は各種ランプを表示します。また、電源、HDMI、出力オーディオを切り替えるボタンが付いています。
後ろはHDMIの入出力、音声を出力する端子、電源穴があります。入出力の内訳は、HDMIの入力が5つ、出力が1つ、音声出力は光デジタル出力が1つ、ラインケーブル出力が1つとなっています。
このTendakのHDMIセレクターはリモコンでHDMIやオーディオの出力を切り替えることができます。電池はボタン式のものとなっています。
電源アダプタは小ぶりで軽量です。
使用例
セレクターとPS4を接続してみました。PS4からセレクターへHDMIで入力、映像をHDMIで出力、音声は光デジタルで分離して出力してます。画像ではPS4の上にセレクターを乗せています。
見づらいのでHDDケースの上に乗せました。接続は左からHDMI(入力)、HDMI(出力)、光デジタル(出力)、電源となっています。
接続してPS4とセレクターの電源を入れた状態です。対応するランプが点灯しています。左から電源ランプ、HDMI入力ランプ(1番)、SPDIF(光デジタルで音声分離)ランプ、PASS(HDMI出力)ランプとなります。
セレクターを接続してPS4でゲームをプレイしてみましたが、映像の乱れや、音声の遅延などもありませんでした。
今回の接続を図にすると下記のようになります。
やっていることは以前ご紹介した記事の延長です。
なぜこのセレクターを購入したのか
AV機器の変換系に詳しい方なら、PS4なら音声は直接光デジタルで出力できるのに、「なぜわざわざセレクターで、HDMIから音声を光デジタルで分離して出力するの?」と疑問に感じると思います。
たしかにPS4のみであれば、このセレクターは必要ありません。ではなぜこのセレクターを購入したのかというと、PS4のためというより、今度発売するニンテンドークラシックミニのために購入しました。
ニンテンドークラシックミニは出力端子がHDMIしかなく、音声もHDMIから出力されます。ですがその場合、TVかPCのモニターからそのまま音声を出力するので、かなり音質に難があります。
出力端子がHDMIしかない場合、音質の向上を図るには、HDMIから音声を光デジタル、またはアナログで分離して、スピーカーやサウンドカード、ホームシアターに接続して出力する方法が一般的です。
ただ私の場合、PS4も利用するので、クラシックミニやPS4を利用するたびにケーブルを接続し直すのが面倒なので、音声を光デジタルまたはアナログで分離して出力をまとめることができる、HDMIオーディオ分離セレクターを購入しました。
具体的な接続は、クラシックミニとPS4をHDMIでセレクターの1番と2番に接続し、音声を光デジタルで分離して出力→サウンドカード→アナログ変換器→PCのスピーカーで出力、といったことをしようと思っています。
映像はHDMI一本でセレクターから出力して、ディスプレイに接続します。プレイしたいゲーム機の映像切り替えはセレクターで行います。
「Tendak 4K x 2K HDMI 5×1セレクター」の良い点
今回購入したセレクターのよい点をまとめてみました。
- HDMIの入力が5つもある。
- 音声を光、またはアナログで分離できる。
- 切り替えを本体のボタン、またはリモコンで出来る。
悪い点は今のところはありません。
まとめ
あまり一般的なAV機器ではありませんが、映像をセレクターで切り替えつつ、音声を分離して外部出力したい、といった方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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