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「通勤手当なんて廃止すべき – Chikirinの日記」という、ブロガーのちきりん氏のエントリーが今議論を呼んでいるらしく、Webのニュースで取り上げられています。
ブログを読んでみると、満員電車や長時間通勤を悪化させているのは、日本の企業が「通勤手当を払う」ことが原因だといっているようで、個人的にはおもしろい見方だと思う。
私は昔、東京で2時間ほどかけて通勤をしていたのですが、会社の事務所に着くころには仕事をする前にすでにヘトヘトになっていました。
もし、通勤手当がなかったら近くに住んでいたと思う。とはいえ、大抵の会社は都心にあり、都心は家賃はもちろん物価も高い。都心に住もうと思うと、普通の生活ですとなかなかハードルは高いでしょう。
以前私は会社の近くに住んで、通勤の時間を短縮することに憧れていた時期があり、実際に実行に移したことがあります。
都内のマンションに部屋を借り、住まいから会社までは徒歩5~8分ほどでした。
住んだ結果は楽、この一言でした。会社まですぐなので、遅めに起床できますし、残業があってもすぐに帰宅できて寝ることができます。
都心なので当然家賃は高かったですが、お昼は外食はやめて、自前でおむすびなどを作り節約して、都心と郊外の家賃の差額分を吸収しました。意外とちょっとしたことで、都心で部屋を借りる分くらいの節約はできるものです。
話を戻しますが、ちきりん氏のエントリーで多くの意見があがっており、ある会社経営者は「何でワザワザ、遠くに住んで、通勤に何時間もかけて消耗させることに補助をだしているのかって」と賛同の意を表しています。
その一方で「絶対嫌だわ。家賃はもちろん物価も高いし」という反論もあるようです。また、「すでに郊外に家を購入して通勤されている方はどう思うでしょう」と不安がる声もあるようです。
「まだ東京で消耗してるの?」、という見出しで有名なブロガーであるイケダハヤト氏はこの件で下記のような発言をしています。
「ぼくは高知市に移住して仕事してますよ。まったく問題ないです。ご飯は美味しいし、年収はアップしました。子育て条件も最高です。」
ただ、通勤手当に関しては廃止されれば、「子育て世帯は住まいの貧困に直面する」と批判しています。
私の場合は独身でしたので、都内でマンションを借りたといっても、郊外との家賃の差は2万ほどでした。子育て世帯ですと、2LDKを借りるとすると、家賃は独身者の倍以上でしょう。
イケダハヤト氏は通勤手当が廃止された場合の解決策として、「公的家賃補助」と「在宅勤務の推進」としています。
「公的家賃補助」は無理としても、「在宅勤務」はある程度現実的だと思います。
私も一時期、会社にお願いするような形で在宅勤務を行っていました。在宅勤務が可能ですと、通勤手当は必要ありません。
これから企業が合理性を追求していくと、ちきりん氏が語ったように、通勤手当は廃止されていくと思います。今現在、「通勤手当なし」と求人に出している企業も増えてきています。
今すぐに全企業で「通勤手当」が廃止されるわけではないですが、在宅勤務が可能か、なども考えて見てもいいかもしれません。
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