以前に外付けハードディスク(以下HDDケース)の「裸族のカプセルホテル」をご紹介いたしました。
今回はその「裸族のカプセルホテル」の上位版である、「裸族のカプセルホテル5Bay」を購入してみたのでご紹介いたします。
「裸族のカプセルホテル5Bay」とは
「裸族のカプセルホテル5Bay」はセンチュリーの製品で、独立電源スイッチ搭載、SATA HDD/SSDを5台搭載可能な外付けのHDDケースで、以下のような特徴があります。
- USB3.0での外付け。
- SATA HDD/SSDを最大5台搭載可能。
- SATA3.0(6Gbps)HDD/SSD対応。
- 手元で各HDD/SSDの電源を個別にオン/オフする事が出来る電源リモートボックスを採用。
- 電源リモートボックスにはスマートフォンやタブレットの充電が出来る充電専用USBチャージポートを3ポート搭載。
- ドアを開けてHDD/SSDを入れるだけの簡単組み込み方式を採用。
- PCの起動・終了に合わせてHDDと冷却ファンの回転を制御するPC電源連動機能搭載(Windowsのみ)。
- 付属の「裸族のインナー」を使用することで、2.5インチSATA HDD/SSDの組み込みにも対応。
以前ご紹介した「裸族のカプセルホテル」と違う点は、HDDなどを搭載できるベイの数の増加(4つから5つ)、電源リモートボックス+充電専用USBチャージポートの追加が挙げられます。
型番 | CRCH535U3ISC |
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商品名 | 裸族のカプセルホテル5Bay |
対応OS | Windows 10 / Windows 8(8.1) / Windows 7 / Windows Vista、Mac OS 10.10.1 /10.9.4 /10.8.5 / 10.7.5 |
対応HDD | 3.5″ SATA HDD/SSD(SATA I/II/3.0/1.5Gbps/3.0Gbps/6Gbps)※SATA HDD専用、6Gbpsに対応、インターフェイス側がUSB3.0のため、転送速度はUSB3.0が上限速度。10TBまでのHDDに対応(2016年7月時)。 |
インターフェイス |
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インターフェイス形状 |
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冷却ファン仕様 | 6cm角×2 2,500rpm±15% ノイズレベル13.8dB ※冷却ファン単体での計測値 |
サイズ |
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重量 | 約3,300g(ドライブ含まず) |
電源仕様 |
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温度、湿度 | 温度5~35℃、温度20~80%(結露無き事、接続するPCの動作範囲内である事)。 |
「裸族のカプセルホテル5Bay」
内容物は以前紹介した「裸族のカプセルホテル」とほぼ同じになります。
- 「裸族のカプセルホテル5Bay」本体と電源ボックス+USB充電ポート
- 取り扱い説明書
- 裸族のインナー
- USB3.0接続用コード
- 電源コード
- 扉を開け閉めするカギ
正面です。HDDを差し込むBayが5つあります。
ケースの中身です。奥に基盤とHDD/SSDを差し込む端子が見えます。
後ろです。電源スイッチとUSBポート、電源コードの差し込み口、ファンが2つあります。
電源ボックスです。5つの電源ボタンがあります。この電源ボックスのボタンで個別に電源を入り切りします。
電源ボックスの前方には3つの充電用USBポートがあります。
「裸族のカプセルホテル」と「裸族のカプセルホテル5Bay」を並べてみました。
「裸族のカプセルホテル5Bay」は「裸族のカプセルホテル」の電源部分の場所がそのまま下にずれて、Bayが増える形になっています。
HDDをセットし起動
HDDを各Bayにセットします。
HDDを滑らせるように奥に差し込み、扉を閉めてからカギを△穴に入れて回し、施錠します。
電源ボックスのボタンを押し、各HDDを起動させます。電源ボックスにはマグネットが内蔵されているので、私はデスクトップPCのサイドに取り付けました。
ケース本体はボタンに対応したHDDのランプが点灯します。HDDの読み込みや書き込みなどが、このランプの点滅などで確認することができます。
USB充電ポートで充電
電源ボックスには3つの充電用USBポートが付いているので、モバイル端末などを同時に3つまで充電することができます。
外付けHDDケース「裸族」シリーズのメリット・デメリット
よい機会なので外付けHDDケースである、「裸族」シリーズのメリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
- PCから独立しているので他のPCにデータを移動する場合など、データの取り扱いがしやすい。
- ベイの数が多く、大体1個のケースで済むので配線でごちゃごちゃしない。
- 余っているHDDやSSDを有効活用できる。
- HDDやSSDが劣化して交換する場合、ケースはそのまま使用し、ディスクを購入するだけでよいので財布に優しい。
- 特殊な工具なども必要なく、手軽にHDDを交換できる。
デメリット
- ケースを設置する分のスペースが必要になる。
- 外付けなのでPC内で接続されているHDDやSSDと比較すると転送速度は落ちる。
利用していて気づいたメリット・デメリットは上記のようになりました。
なぜ「裸族のカプセルホテル5Bay」にしたか
一番の大きな理由は「裸族のカプセルホテル」ではベイの数が足りなくなったことが挙げられます。「裸族のカプセルホテル」のベイは4、「裸族のカプセルホテル5Bay」は名称通りベイは5となります。「裸族のカプセルホテル」では下記のような使い方をしていました。
1ベイ | システムデータをバックアップ |
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2ベイ | 1ベイの内容をコピー |
3ベイ | 通常のデータをバックアップ |
4ベイ | 3ベイの内容をコピー |
上記に加え、バックアップやコピーの他に、一時的にデータを格納するためのベイが必要になりました。そこで購入するのであれば、今まで利用していて不都合のない「裸族のカプセルホテル」シリーズで、ベイが5つある「裸族のカプセルホテル5Bay」の購入を決意しました。リモートでの個別電源のオン/オフに興味があり、ちょうどUSBポートが複数ある充電機を購入しようと考えていたので、電源リモートボックス+USB充電3ポート付の「裸族のカプセルホテル5Bay」は自分にはピッタリの製品でした。
1ベイ | システムデータをバックアップ |
---|---|
2ベイ | 1ベイの内容をコピー |
3ベイ | 通常のデータをバックアップ |
4ベイ | 3ベイの内容をコピー |
5ベイ | 一時的にデータを格納。 |
HDDのコピーは以前ご紹介したフリーソフトでミラーリング(RAID1)、またはクローンで行っています。
注意点
HDDの電源を個別に切る場合はかならず、「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」からメディア(HDD/SDD)を取り出すようにしましょう。PCとつながったまま、個別に電源を切るとHDDが読み込まなくなったり、データが壊れる可能性があります。PCの電源をつけたまま、カプセルホテルの背面にある主電源スイッチを切るときも同様です。
右下にあるインジケーター(Windows)から「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」を選択。
取り外すドライブを選択してクリックします。
まとめ
- USB3.0での外付け、SATA HDD/SSDを最大5台搭載可能。
- 手元で各HDD/SSDの電源を個別にオン/オフする事が出来る。
- 電源リモートボックスでスマートフォンやタブレットの充電が出来る。
使ってみた感想としては、手元で電源を入り切りできるのが、予想以上に便利だと感じました。また、 iPod touch、モバイルルーター、携帯電話と、私が普段使っている端末がちょうど3つだったので、電源ボックスについているUSB充電ポートはまさに打って付けの機能でした。あとは「裸族のカプセルホテル」のよい部分がそのまま受け継がれているといった感じです。
Amazonでの当時の価格になりますが、初期の「裸族のカプセルホテル」で14,718円、「裸族のカプセルホテル5Bay」が21,116円で、差額が6,398円とそこそこの開きがあります。
HDDを入れるベイの数は4つで十分、手元で電源のオン/オフは特にしないし、USB充電ポートも間に合っている、といった方は以前ご紹介した「裸族のカプセルホテル(現在はVer.2が出ている)」で十分だと思います。
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